2014年刊行。二千年ほど前から北ヨーロッパで語り継がれている神話を、子どもが一人で読めるように書きなおした本。
世界の始まり〜神と巨人族の時代、滅びの日(戦争)、よみがえる大地までを童話で辿れる。
ファンタジー系の映画や物語、ゲームなどで断片的に知っている北欧の神々やアイテムなどについて、一度、きちんとまとまった形で元ネタを読んでみたいと思っていた。
しかし、大人向けの本は妙に詳しいマニア向けか、長大な物語などしかなかったのでハードルが高く、手を出さずにいた。
ようやく、寝そべっていても読めるような、優しい本が見つかったので良かった。
後書きで著者も書いているように、難しい言葉はわかりやすい表現に改め(例:グングニル→槍:やり など)、話を時系列でまとめてあるので、読者はただ読めばいいので楽だ。
一冊読むと、おおよその北欧神話のあらましがわかる。
もっと知りたい人には、巻末に読書案内もついている。
冒険がたっぷりあり、いろんな人物が個性的で、思いもよらない展開になったりして、かなり読み応えがあった。今度は大人向けの北欧神話も読んでみたくなった。
なかなか、北欧の神々も、いろんな方面のお付き合いが大変だったことがわかる。お疲れさん。
最後の方は、特に感動的で、印象に残った。