1ページ1ページすごく細かく丁寧に描かれています。
この作品は内表紙のタイトルのところから、もう、物語が始まっているので、読み聞かせなどに使う方は、ここからしっかりと見せてあげてほしいなと思います。
(ただ細かすぎる絵の作品は、あまり大勢いるところでの読み聞かせには向きません)
擬人化されたいろいろな木の実の登場にワクワクしました。
よく見ると遊び心満載です。子どもの頃どこかで見たことのあるような服装をしているキャラクターたちがあちこちに見られました。
これは小さなお子さん達より、お父さんお母さん世代が見たほうが心躍るかもしれませんね〜。
ストーリー的には難しいことは何もなく、木の実たちがある島に向かってひたすら突き進んでいくという内容ですが、
途中、唯一のアクシデントの理由が面白かったです。
「もうしわけない。きが ゆるんで
うっかり めをだしてしもうた。……」
このシーン木の実たちはほんとに申し訳なさそうで、かわいいやら笑えるやら……(^^;)
これから秋にかけて木の実をたくさん見かけるので、この絵本に登場する木の実たちと照らし合わせて、
「この実はなんの実なんだろう」と考えてみるのも楽しいかもしれません。