なきむしこぞう」 みんなの声

なきむしこぞう 作:今村 葦子
絵:酒井 駒子
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2016年06月
ISBN:9784652201565
評価スコア 4.67
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みんなの声 総数 51
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51件見つかりました

  • 全頁試し読みで読みました。幼い男の子の、ぬいぐるみを慕う気持ちが切なくて泣き叫んでる気持ちが伝わってきて胸が締め付けられるようでした。「じょうさんがいない。ちりんさんがいない。ぼくのらりろんがいない」って泣き叫んでいるのを聞くとぬいぐるみたちも心が揺らいでいく姿にも感動しました。一緒にいることがどんなによかったかが認識できて家出してよかったんだと思いました。屋根裏ねずみが言った「人間の子供ときたら、我儘だからね!」に、素直に表現できる環境にいれて幸せだと思いました。「屋根裏ねずみのぬいぐるみがあればいいのに・・・・・」と呟く屋根裏ねずみに、ぬいぐるもたちが羨ましくてひとりぼっちが寂しいと思うので家族や仲間がいればいいなあと思いました。哀愁の漂う素敵な絵が「なきむしこぞう」にマッチしていました。この絵があるから、感動できるし、いつまでも切なくて余韻が心地よい絵本なのだと思いました。孫あっちにも読んであげたい絵本でした!

    投稿日:2017/05/25

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  • 親子で感動 受賞レビュー

    男の子がいつも遊んでいる、ぞうときりんとらいおんのぬいぐるみが家出しようとするお話でした。
    男の子がお風呂に入っている間にこっそりと家を抜け出した3匹ですが、やねうらねずみから「あのなきむしこぞうが、じょうとちりんとらりろんがいなくなって泣きわめいている」という話を聞いたり、倉庫においてある小さな長靴や木馬を見て思い出にふけったりして、少しずつ心がゆらぎはじめます。
    動物たちにとっては不満に思えたことも、小さな男の子の愛情を表した行動であったことに、だんだんと気づいていく様子が、ろれつのまわらない小さな男の子の話し方を使ってうまく表現されており、大人も子どもも感動させられるお話でした。
    長すぎないので、児童書への入り口にもちょうど良さそうです。

    投稿日:2017/05/27

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  • 素晴らしい絵本です。

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子5歳、男の子3歳、女の子0歳

    酒井駒子先生の絵が、このお話の素晴らしさを更に引き立てています。じょう、きりん、らりろんと舌ったらずな発音で、彼らがいなくなってしまった事を嘆く主人公の男の子の悲哀が痛いくらいに伝わってきます。ぬいぐるみにも心があるよ…。もう一度言います、素晴らしい絵本です。

    投稿日:2017/05/12

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  • 物語と絵がぴったりの心地よさ

    • ドラさん
    • 50代
    • ママ
    • 大阪府
    • 男の子10歳

    幼いころに読んでもらった本は、挿絵とともに記憶されていることがあるように思います。場合によっては、ストーリー全体をはっきり思い出せないけれども、挿絵のイメージだけが残っていることもあるのではないでしょうか。

    今夜、この本を楽しんだ子は、大人になるまでにそのことを忘れてしまう。
    けれど、いつの日か親になり、自分の子どものための本選びで書店に立ち寄ったら・・・。本棚に置かれた「なきむしこぞう」の表紙を見て、きっと足をとめるはず。
    そして、ページをめくると、じょうさん、ちりんさん、らりろんが次々に飛び出してきて、一気に懐かしい記憶を取り戻すのではないか、そんなことを想像しました。

    このお話には、どうしてもこの絵が必要だったと思えてしまう、
    物語と絵がひとつになった心地のよい1冊です。

    投稿日:2016/11/30

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  • 優しい気持ちになれる大人の絵本

    持ち主の男の子の仕打ちに堪え兼ねて、3匹の動物のぬいぐるみたちが家出してしまいます。
    こんなことされたんだよ、ひどいよな!と口々に言い合う動物たち。
    うんうん、子供なら悪気も無くそういうことしちゃうよね・・・とすぐに情景が浮かぶような会話。
    だけど段々、今まで男の子の成長を側で見守ってきたことや、どこへでも一緒に連れて行ってもらったことを思い出して・・・。

    相手への不満が募ると、その人の悪いところしか見られなくなっていってしまいますが、
    そういうときこそ落ち着いて、その人がいないとできなかったこと、その人といて幸せだったことを
    再認識する良い機会なのかもしれません。
    お互いの存在に甘えすぎるのもいけない、という教訓もあるでしょうか。

    僕たちが街を歩いていたら人間がびっくりするよ、などと妙に現実的な設定や、
    動物であることの特徴を生かした表現の数々で、
    非現実的な物語であるにも関わらず、自然と絵本内の世界に引き込まれていきます。

    絵本という形ですが、長年連れ添った夫婦やカップルが、喧嘩したときに読むといいかも、なんて思いました。
    優しいタッチで描かれる動物たちの、微妙な表情にも胸がキュッとなりますよ。

    投稿日:2016/11/30

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  • 絵本と児童文学との過渡期に読みたい1冊!

    • カオり♪さん
    • 30代
    • せんせい
    • 福岡県
    • 男の子4歳、女の子2歳

    作者の今村葦子さんが熊本のご出身ということで、熊本支援のチャリティーブックトークの1冊として手に取ったのがきっかけです。
    以前より酒井駒子さんの絵の大ファンであったことから、発売を心待ちにしていました。

    詳しい内容はネタバレになるので割愛しますが、今村さんのテキストは、読点の位置まで熟考されていて、声にだして読むと、子どもが話しかけてくるあの独特のリズムがよく再現されていると思いました。
    また、酒井さんの描く子どもや動物の愛らしさは、まさに「酒井駒子ワールド」という感じで、物語の世界観にもしっかりマッチしていました。

    タイトルの「なきむしこぞう」は「ぞうのぬいぐるみ」=「じょう」であり、ぬいぐるみの持ち主である「あの子」であります。
    思い思いに自分を投影させて物語の世界に入ることができるところが、この作品の懐の深さであり、ゆたかさであると思いました。
    テキストの感じから、自分で内容を咀嚼して物語の世界に浸ることができるのは小学校2、3年生くらいからかな、という印象を持ちました。

    絵本寄りの児童文学、といった立ち位置で、絵本から児童文学への過渡期を迎える時期の子どもたちに特におすすめです。両方に触れることが出来る子ども時代の時期にこんな上質な作品に出会えた子どもたちは、きっとこののち上手に本とつきあっていくオトナになれるのではと思います。

    前述のブックトークではターゲットの子どもたちよりその保護者さんの反応が大きかったので、大人向けの1冊といえるかもしれません。

    投稿日:2016/11/30

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  • ぬいぐるみだって好き放題やられたら家出したくもなる!子供はびっくりです。
    思いやりの心を伝えたいときにぴったりの本です。
    絵のあるページとないページが交互になっているので、絵のないところを想像しながら、絵と重ね合わせながら楽しめます。

    投稿日:2016/11/23

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  • 酒井駒子さんの絵に惹かれて

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子21歳、女の子16歳

    酒井駒子さんの絵に惹かれて読みました。
    それはそれは可愛らしい「じょうさん」と「ちりんさん」と「らりろん」が描かれています。

    ぬいぐるみの動物たちも可愛かったけど、やっぱり“なきむしこぞう”の坊やが一番印象深かったです。
    いけすかない言い方しかできなようですが、ねずみさんもなかなかおいしい役どころでした。
    ぬいぐるみが好きなお子さんに読んであげたら喜びそうです。

    投稿日:2016/11/18

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  • 大切なもの

    ちょっとらんぼうに扱われたぬいぐるみ達が家出を決意するところから始まるお話です。

    でもぬいぐるみ達がいなくなったことに気付いて男の子が泣いてしまいます。
    大事なものは大切にしないといけないですよね。我が子達も大好きなおもちゃをなげたり、かじったり、ちらかしっぱなしにしたり。。おもちゃ達に家出されてしまっても仕方ないような扱いをしています。本当に大事なら、大切にしないといけない、物にも気持ちがあるのかもしれない そんなことを感じる絵本です。

    小さい時に大事にしていたぬいぐるみを思い出す。懐かしい気持ちにもなれる1冊です。

    投稿日:2016/11/08

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  • なきむしこぞう   おとこのこのなきむしと ぞうのぬいぐるみのなきむしが重なります

    もともとは男の子の大事なぬいぐるみのぞうときりんとらいおんたちは 家出するのです
    家出の理由は 男の子がらんぼうになげたり はなをかんだりするんでいやになったのですが・・・・
    そこへあらわれたやねうらねずみは男の子が きかんぼでなきむしで うるさくて逃げてきたというのです
    やねうらねずみが おとこのこのことを悪く言うと きりんもぞうもらいおんもなんだか腹立たしく思えたんですって

    そして、家出して動物園に帰ろうとするのですが・・・・男の子と遊んだいろんな楽しかった思い出をのです
    そしたら、なんだか 帰りたくなるんですね〜 

    帰ってきたぬいぐるみを抱きしめて男の子はとても喜びます(めでたしめでたしですが・・・・)

    やねうらねずみは? ねずみのぬいぐるみもあればいいのにと思うのです・・・  (なんだか かわいそうに思えました)

    やねうらねずみは またひとり屋根裏に戻るのです

    やねうらねずみの後ろ姿がなんだかせつないお話しでした

    投稿日:2016/11/02

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