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フレデリック」 みんなの声

フレデリック 作:レオ・レオニ
訳:谷川 俊太郎
出版社:好学社 好学社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1969年
ISBN:9784769020028
評価スコア 4.44
評価ランキング 11,427
みんなの声 総数 113
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113件見つかりました

  • 物質的満足と精神的満足

    私は勝手に、この『フレデリック』と『おんがくねずみ ジェラルディン』、
    『マシューのゆめ』はレオニの芸術三部作だと思っています。
    それは単に、質ではなくて内容が芸術に関するものを扱っているからです。

    この本では、人が満足を感じるには、食欲や物欲などで満たされる物質的満足
    と文化的なことに対する精神的な満足があるということを、レオニは言いたい
    のではないかと思いました。時として、人は、その文化的な満足(精神的満足
    にのみ癒されることがあると。

    フレデリックが芸術肌であることは、とてもよく分かったのですが、どうも
    読み手の私の想像力が足りないからでしょうか? 残念ながら、いまいち、
    フレデリックが想像を促す太陽の光とか色とか、そして詩のすばらしさが
    私自身には伝わらず、共感することが出来ませんでした。
    特に詩がこの話のキーになっているような気がして、何度も読んで想像力を
    働かせてみたのですが、駄目でした。

    なので、レオニのメッセージは捉えられた気がしますが、共感を伴えなかった
    ので、この評価にしました。

    投稿日:2011/12/10

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  • すごくおもしろかった

    • ムスカリさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子8歳、女の子6歳、男の子2歳

    みんながせっせと冬の食料を集めている間にフレデリックは働かずずっとおひさまのひかりやことばをあつめていました。
    冬になってあつめていた食料が尽きてしまいました。

    フレデリックはみんなに、おひさまを分けてあげようといって目をつぶってもらいます。そして話し出します。

    みんなにはおひさまが感じられました。幸せな気分になりました。

    最初はありときりぎりすに似ていると思いました。でもありときりぎりすでは、人が働いている間に怠けているのはよくないと思ったけど、フレデリックみたいに特別ななにかをしてあげられるなんて、人と違っても悪くないと思いました。

    みんなにはできないことをやってすごいと思いました。

    (小2息子の感想です)

    投稿日:2011/11/26

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  • すっかりフレデリックファン♪

    「きみって しじんじゃ ないか!」
    と他のねずみ達が言った後のフレデリックの言葉
    「そう いう わけさ。」
    が大好きです。
    恥ずかしそうに顔を赤くして、お辞儀をする様子が本当にカワイイ!

    レオニのコラージュ作品の素晴らしさに、1ページごとに感動。
    癒されました。
    そして、フレデリックのぬいぐるみを注文しちゃいました(*^_^*)
    すっかりフレデリックファンです。

    人と違うことに価値観を持っていても、それは全く不思議ではないこと。
    人それぞれに、いろんな考えや想いがあること。
    無意味に思えることでも、とても大切なことがあること。
    絵本を通して、息子に感じて欲しいなと思いながら読みました。

    小学生以上にオススメします。

    投稿日:2011/02/08

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  • 深い。

    レオ・レオニの作品らしく、こちらもとても深い内容で、大人もはっと考えさせられる絵本でした。
    絵も文章もすばらしいです。
    人にはそれぞれ違う視点があって、それはとても素晴らしいこと。
    いろんな考え方があるからこそ、楽しく有意義な生活が送れるんだということ。
    フレデリックたちに改めてたくさんのことを学んだ気がします。
    子供たちにも読んであげたいですが、親御さんたちにもぜひ読んでみらいたいと思える絵本でした。

    投稿日:2010/12/02

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  • 難しいなあ

    • きゃべつさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子7歳、男の子4歳

    絵本の世界も深いな・哲学だなあと思うことが最近あります。
    それは、この本のような大人でも簡単に結論が出せないような本に出合うからです。

    皆が働いてる間に、フレデリックが集めていたものは言葉なのです。
    フレデリックは詩人だから言葉で皆を暖かくするのです。

    「皆と同じじゃなくていいんだ」というテーマがレオ・レオニの本には多いです。このお話は「それぞれの得意分野で貢献すればいいんだ」というメッセージも加えられています。
    異な感性を認めるということ、言葉で言うのは簡単だけれど
    本当に認めることは簡単なようで難しいですよね。

    フレデリックのような人が近くにいたら、私は人間として魅力を感じるかもしれないけれど
    きっと敵味方分かれるんじゃないかなーと
    かわいいねずみの絵に反して、難しいことをふと考えました。

    投稿日:2009/04/15

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  • 素敵な絵本

    • かっぴーさん
    • 30代
    • せんせい
    • 埼玉県
    • 女の子3歳

    とても感銘を受けた本です。他人と違っていることをすることで、はじかれたり、怒られたりすることってありますよね。でも、フレデリックはそれを恐れず、いずれみんなの役に立つために、自分を貫く姿勢に胸うたれました・・・。保育をしていて、子どもたちの考えもいろいろです。十人十色の考えを、先生がいかに受け入れられるかにかかっていると思います。子どもを伸ばすカギになると思います。そういった意味では、この絵本は、育児や教育に参考になる素敵な絵本だと思います。フレデリックのような一見ちがうアイデアにも耳を傾けていきたいものです。

    投稿日:2007/08/09

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  • 冬に備えて何を集めようか!

    冬に向けて食料を貯蔵するねずみたちと「ひかり」「いろ」「ことば」など実体のないものを集めるちょっとかわったねずみフレデリック。
    みんなが働いているあいだ、何もしていないと思われ、仲間のねずみたちに「何をしてるの?」と言われてしまうフレデリック。

    冬ごもりで食料がつきかけてきたとき、フレデリックの集めていたものがみんなの心の栄養になったのです。

    人にはそれぞれ得意な物があり、それを最大限に発揮してお互いに支え合っていけばもっともっと住みやすく、生きやすくなるのかなと感じさせられました。

    4歳の息子は暖かくなったり色がたくさん見えてよかったねと言っていますが、まだ詩は理解できないようでした。でも、ねずみたちがみんな幸せなのがうれしいようです。

    投稿日:2013/12/08

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    1
  • 深いなあ

    深い。深いわ。
    まだ4歳児には理解できないかもしれません。
    「ちょっとかわっている」と、よく言われてしまう私でさえ(笑)、
    「やー、フレデリック、そうはいっても、みんなと一緒に
    食べるものを運んだ方がよくはないか?」と思ってしまいましたもの(笑)。
    おひさまのひかりも、いろをあつめるのも、そうしてことばを
    あつめることも!素敵なことだけれど、おひさまのひかりや、いろ、
    ことばだけじゃ、どうしたってお腹が空くではないですか。

    みんな、一緒じゃつまんない。そう思います。娘が「みんながこうだから」
    みたいに言ってきた時には(幼稚園児には酷かもしれませんが)
    「みんなと違うようでいてほしい。みんな違うってこと、それを認め
    あうことが素晴らしいことなんだよ」と言ってしまう私ではあります。
    それなのに、フレデリックには、もうちょっとみんなのお手伝いも
    してほしい・・そう思ってしまう理由は、ええ、わかっております。
    お腹が空くと、力が抜けてなーんにもできなくなってしまう私だからです。
    寒いと、冬眠するくまのように体が動かなくなってしまう私だからです。
    私は詩人にはなれないな。
    そうしてフレデリックはまさに詩人なんですね♪(おなかが空くのも忘れて
    没頭できる人が詩人だ・・と以前、別の本で読んだことがあるので)

    投稿日:2011/12/06

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  • だんだん好きになるフレデリック

    • とむままさん
    • 40代
    • ママ
    • 三重県
    • 男の子13歳、女の子11歳

    レオ・レオニさんのお話は副題がついています。

    これは「ちょっとかわったねずみのはなし」です。

    スイミーのように読めばなるほど!!とわかりやすいものもありますが、
    このフレデリックは???の人も多いかもしれませんね。

    私もだんだん好きになっていった本です。

    食べたり、飲んだりは生命の維持で大切なことですが・・・もうひとつ大切なのは心の楽しさかな?と思います。

    笑顔でいると病気も治ったという本もよく出ていますよね。

    フレデリックみたいにはできないけど、こんな心の余裕をいつも持っていたなぁ・・と思うのです。

    大きくなったらまた読んで欲しいと思う絵本です。

    投稿日:2009/07/29

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    1
  • 大人社会と同じ

    冬に備えてせっせと食べ物を集める仲間達とは違い、
    フレデリックはいろいろなものを集めます。
    ちょっとほかのネズミ達とは違う???

    大人でも同じですね。
    成果があれば経過も認めてもらえる。
    フレデリックの話は、皆に食べ物以上のなにかを与えたから
    単なる怠け者、変わり者ではなく、働かなかった時間も
    無駄ではなかったのだとみんなも思ってくれたのでしょう。

    まぁ、理想としては衣食住をある程度充実させてから
    にしてほしかったけど。
    フレデリックは根っからの芸術家というか、
    きっと男の人なのでしょうね。

    本当は生きるのが困難な時ほど、真っ先に排除されがちな
    芸術等の心の栄養が必要なのかもしれませんね。

    投稿日:2009/05/28

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