評論社の「児童図書・絵本の部屋」というシリーズから刊行されています。
このお話の主人公メアリー・アニングは実在の人物で、
1800年代のイギリスで、まだ、有名な科学者チャールズ・ダーウィンが「種の起源」を発表する前に、化石を発掘していた女性です。
この絵本のおはなしよりもう少し大人になってから、完全な2体の恐竜の発掘に成功したそうです。
きっと、彼女にとって、お金を得る仕事としてではなくて、「化石を発掘する」という作業そのものが、楽しい仕事だったのだと思います。
日本では子ども向けに小さな箱に入った「きょうりゅう発掘セット」なるものがあり、我が家でも子どもに買い与えたことがありますが、きっとそんな小さな体験とはまるで違った衝撃が、初めて見つけたときにあったんだろうな〜と、思いました。
この作品は漫画のコマ割りっぽい作り方をしているので、子どもたちにはかえって読みやすいかもしれませんが、読み聞かせなどには使いづらいです。
小学校の高学年くらいのお子さんたちからお薦めです。