子供の大好きな動物さんたちがたくさん出てきて、それぞれの大好きな食べ物を、大きな音を立てながら、それはそれはおいしそうに食べる、というお話。ぶたさんが「つるつるつるるる〜」ってきつねうどんをすすったり、たぬきさんが「かぷりっぺっぺっ」ってスイカを食べたり。 ただそれだけなんですが、絵が楽しい。一つ一つが凝ってるんです。最後のページは、なんと妻(オオカミ)がネギを刻み、向こうのちゃぶ台で夫(羊)が新聞を読んでいるという…なんだかどこかの家の夫婦の主従(いや従主?)関係を象徴するようなシーンが。
うちの子供(二歳)は、そのページに出てくる全部の食べ物を一つ一つ指でつまむ真似をしては「はい、ねーちゃん、どーぞ!」「かーしゃん、どーぞ!」と順番に食べさせてくれるのです。そのページに載ってる食べ物を全部食べ尽くしたところでやっと次のページへ…という感じでなかなか読み終わらず、全部読み終えるともうすっかり満腹〜。
大人は大人なりの解釈で、子供は単純にその語感で楽しめる一冊です。