実は、(母が)いつも怒ってばかりの、3歳の長女のために購入した絵本でした。
ところが、当時の娘には、ちょっと内容が難しかったかも。
食いついたのは、6歳の長男。
1年生の夏休みの宿題の、「お勧め絵本」に選んでいました。
活発だけど、相手の事を先に考える長男。
外でハチャメチャすることはない長男。
基本的に大人しめな長男。
(家の中での発散はすごいですけど)
そんな長男が選んだ好きなシーンは、絵本の主人公の「ぼく」が、いやな事を言われて、口で言い返さずに、相手にパンチをしたシーン。
何でこんなところがすきなの???
と私は思いました。
でも、息子は絵本の主人公になっているんですね。
誰でも、相手をぎゃふんと言わせたい、やなことをされると『コノヤロー!!』って思う。
思わず手が出ちゃって、大人からみたら『こら!手を出すほうがいけない』と思うけど、言葉の暴力だってある。
心の中は、言葉に出ない部分は、当人同士にしか分からない
そんなキモチを、息子は主人公に乗せて読んでいました。
大人も考えさせられる、とてもおすすめ絵本です。