静謐で心温まるクリスマスのもみの木のお話です。
もみの木を取り囲む四季の描写が美しい。
歩けない男の子にもみの木を運ぶお父さんの心も愛に満ちています。
そしてきれいに飾られたもみの木の可愛らしいこと。
クリスマスになるとその男の子の家にツリーとして運ばれるもみの木。
ある年、誰も来ずひとりぼっち・・・・
こちらまで寂しくなり、そして少年の身を案じました。
物語にぐっと引き込まれています。
そして・・・ラストの雪の森の中、子供たちが現れるようすの美しいこと。
心が洗われるようないいお話でした。
少年の心配をしながら、我が家でも毎年ツリーの飾り付けをするときに
「今年もぶじに過ごせて、子供が成長し、こうしてツリーを飾れる喜び」を感じて
いたので、そんなことをまた思わされました。
本来の意味でのクリスマスの心に寄り添う、素晴らしい絵本ですね。
(ただ・・・音痴なので、楽譜が読めないのがちょっと残念でした。笑)