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あっぱれ!われらのてんぐさま

あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)

ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?

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つみきのいえ」 みんなの声

つみきのいえ 文:平田 研也
絵:加藤 久仁生
出版社:白泉社 白泉社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2008年10月
ISBN:9784592761310
評価スコア 4.75
評価ランキング 790
みんなの声 総数 112
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112件見つかりました

  • 泣けてしまいました。

    • ぷりこさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子8歳、男の子3歳

    つみきのいえというタイトルから、テレビなどで見聞きはしていましたので、きっと子供向けの絵本だと思い、図書館で子どものためにはじめは借りました。

    ところが、子どもに読む前に自分で読んでみようとページを開けると、美しい絵のなかに老人が一人…読めば読むほど子供向けではない?と感じました。

    老人の奥さんや家族との思いでのたくさんつまった家。事情があってどんどん建てていかなければならない家。過去を振り返り奥さんの事を思っての老人のつぶやきが、とても魅力的で奥さんがとても羨ましくなりました。と同時に泣けてきてしまいました。

    私がもし、主人よりも先に逝ってしまったらこんな風に思ってもらえるのだろうか???

    読んだ後に、この本をずっと手元に置いておきたくなる感覚になりました。何度でも読みたい大人の絵本です。

    投稿日:2010/03/27

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    1
  • 今の自分を支えているのは

    短編映画で取りざたされて、絵本を読まぬ人もタイトルは知っている人が多い絵本。
    環境問題の絵本だと息子は言った。
    だんだん地球が水没していく。
    それを極端に表しているとすれば、環境問題の絵本であることはまちがいない。
    でも、この絵本は環境破壊を訴えているのではない。

    主人公は海に沈んでいく家に愛着を持ち、次々と上に家を積み木のように作り足していく。
    ある日大工道具を落としてしまって取りに行くと、次々と自分が昔に住んでいた家が現れてくるのである。
    おばあさんが死んだ家、おばあさんと一緒に暮らした家、娘が結婚した家、子どもが生まれた家、そして自分達が子どもだった頃の家。

    最初の家は地上にあった。
    それが次第に水没していくのである。
    これって人生ではないか?
    この絵本にはとても深いものを感じる。
    自分は生きるために次々と家を作り足していくのである。
    そして思い出は水没していく。

    新しく作った家にタンポポの花が咲く。
    意味深長である。
    以前、まわりにあった家の住人は去ってしまった。
    おじいさんはどこまで家を作り続けるのだろう。
    自分は海の上で一人生活。

    読み終えた所で息子が言った。
    「おじいさんのいえってどんどん小さくなっていくんだよね」
    そうなんだ、つみきのいえって上に行くほどどんどん小さくなるんだよね。
    こんな所に自分の人生を重ねてはいけないと思いつつ、おじいさんが決して不幸にみえないのがこの本の究極の良さである。

    投稿日:2009/11/25

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    1
  • 大人の読み物

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子17歳、男の子14歳

    絵本ナビのポイントでゲットしました!
    春に高校生になった次男が興味津津に読んでいましたが、感想は・・・
    地球温暖化で氷河が融けて、水面が上昇してしまう、エコ的な絵本かと思っていたけど、ちがうね!
    このおじいさんの生きてきた歴史を水深が深くなるほどさかのぼって、行くんだ・・・・
    これは大人の読み物だ!と
    加藤さんの優しい色彩とイラストが読む人の心を、すんなりと引き込んでしまいます
    購入して良かったぁ〜

    投稿日:2009/05/12

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    1
  • 思い出のアルバム

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    水位がどんどん上がるまちに住むおじいさん。
    家が水に浸かると、つみきのようにどんどん上に新しい家を作っていきます。

    以前、海面上昇の危機にある南の島をテレビで見たのを思い出しました。
    その島はいつか海に沈んでしまうと言われています。
    そんな中、移住を勧められても、自分が生きてきたこの場所から離れるつもりはないと言い切っていた老人。
    この絵本のおじいさんと重なって、考えさせられました。
    きっと気持ちは同じなのでしょう。

    落し物を拾いに、ひとつづつ下の家を見に回るおじいさん。
    拾い物を見つけてもなお、下へと進んでいきます。
    アルバムを新しい方から順番にめくっていくように、ひとつずつ思い出を振り返りながら家を見ていく姿に、ジワジワと胸にこみ上げてくるものがありました。

    ともすれば簡単に崩れてしまいそうなつみきのいえ。
    でも土台がしっかりしていれば大丈夫。
    それはおじいさんの人生を象徴しているようで、深く感動しました。

    投稿日:2009/04/08

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    1
  • 心があたたかくなるお話でした

    つみきのいえとはどういう事?と思いながら読んでみたら、思い出を大切にするおじいさんの心温まるお話でした。
    舞台は、水面が上がってくるから度々家を上に作らなくてはならない町。一見とても不便な環境なのですが、主人公のおじいさんは単に家を積み重ねるだけでなく、大切な大切な思い出を積み重ねていました。
    初めて子供が産まれた家、初めて子供が花嫁さんになった家、、、。
    今ではおばあさんもなくなってしまいおじいさんが1人で暮らしているこの家ですが、そんな素敵な思い出が常に一緒にいてくれるから寂しくなんかない、温かい家なのかなと感じました。

    繊細で優しい絵もとっても素敵でした!

    5歳の子供に読みましたが、「いいお話?!」と感動している様でした。

    投稿日:2024/07/11

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  • 味わい深いお話

    家族との思い出が詰まった家を、大切に大切に守っていこうとするおじいさんのお話でした。おじいさんの気持ちを想像すると、温かく優しい気持ちになると同時に何とも言えない切なさを感じました。味わい深いお話だったと思います。

    投稿日:2023/12/05

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  • まるでショートムービーを見ているかのように読んだあと大きな充足感がありました。絵本の中の時間はゆったりと優しく流れ、素敵な色彩のイラストと胸を打つストーリーに感動しました。
    その一方で、地球温暖化によってこのお話が現実になるかもしれないな〜などと思ったりもしました。そのファンタジーのような本当にありそうなリアル感とのバランスが絶妙で、上へ上へと積み重ねていく家を見て娘は最初はおもしろがって見ていました。でもその先にある一人のおじいさんの人生についての物語はどこかせつなくて、黙って真剣に聞いていました。
    一度きりの人生、こんなふうに幸せに生きたいものですね。もう少し年を重ねてからまた読み返したいと思いました。

    投稿日:2022/01/13

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  • 自分をふりかえるとき。

    つみきのいえに住んでいるおじいさんのお話しです。
    このまちでは海の水がだんだん上がってきてしまいます。それで家をうえへうえへと、つみきみたいに積みかさねていきます。

    柔らかなタッチの絵で、とても優しい色づかいです。
    おじいさんは昔のことを思い出していくのですが、この本を読む人はこどももおとなも、何かを感じて思いを巡らせるはずです。それはきっと豊かなじかんになると思います。

    投稿日:2021/08/31

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  • こんな風に思い出を重ねていきたい

    とてもしんみりするお話ですが、悲しいお話ではなく心が温かくなります。
    おじいさんが住んでいるつみきのいえは、海の上にあって、海面が上がってくると、その都度上に上に家を作るので、つみきのように高く積み重なっているのです。
    でも、積み重なっているのは、家だけではなく思い出。下の階には今までの思い出がつまっているのです。今は亡きおばあさんとの思い出を振り替える場面は悲しいけれど、幸せな人生だったんだろうなぁと思いました。
    アニメーションも見てみたくなりました。

    投稿日:2021/01/23

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  • 想い出の詰まった家

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子4歳

    海面がどんどん上がってくる町に住むおじいさん。家が沈むたびに上へ上へと建て増し続け、まるでつみきのようになりました。ある日、大工道具を落としたおじいさんが海に潜ると、それぞれの家で過ごした日々が思い出されます。家とは想い出そのものだなぁと改めて思いました。

    投稿日:2020/08/07

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