神様のお喋りを夢語りのように聞いてしまった長者が、自分の子供のために、良い運命を持った女性と結婚させるが・・・
親が子供の運命を知ったところで、子供の運命を変えて幸せにすることが出来るとは限らない、というところにとても考えさせられました。
まずすべきなのは、幸運をそばに置くことではなく、子供自身が幸せを掴み取れるよう、心根の良い人間に育てることなのではないか。
知識も権力も財力も、人を幸せにするかどうかは、人間の考え方一つにかかっている訳です。
何事もポジティブに捉えられる考え方が出来ないと、すべてに恵まれていても、幸せにはなれないのだという教訓が、ラストに再登場する長者の息子の様子を見て、感じられてしまいました。