あらしのよるの暗闇で、きっと出会ってはいけなかった2人(2匹)、オオカミのガブとヤギのメイの物語。シリーズ第1巻のこのおはなしは、ハラハラ、ドキドキ、思わず続きを読みたくなる終わり方。ついに6巻一気に読んでしまいました。これは、究極の友情の物語なのか、はたまた禁断の愛を描いた恋愛小説なのか・・・いや、本当はもっと大きな、宇宙レベルでの「愛」なのかもしれません。一回り大きな愛蔵版は現在(2002.07)2巻までしか出ていませんが、りとる版で全6巻、是非是非読んでみてください。最後は泣けます。子どもに読んであげようと思って集めた本ですが、思わず自分がのめりこんでしまいました。4年生の息子も集中して読んでいました。1年生の息子は第6巻「ふぶきのあした」のラストを、自分なりに考えていました。「また帰ってくるよね・・・」と。ついもっと続きがあって欲しい、と願いたくなるおはなしですが、これで「終り」だから余計切なく、また希望をも持たせてくれているのでしょうか。