末吉暁子さんの講演会を聞きに行った時、サインをもらうためにあわてて購入した本ですが、大当たりでした。
自然破壊に対する危惧など、末吉さん独特の「苦さ」も入っていますが、それよりもこれは林明子さんの絵の素晴らしさが際立つ絵本です。
あまりにすごい隠し絵にこの本が完成した時に林さんが「もう二度と隠し絵はやりたくない」と言ったとか言わなかったとか・・・
一度読んで、どこにどの動物か隠れているのか分かっていても、二度目以降も十分に楽しめると思いますし、色もとてもきれいなので、私の友人などは、秋になると毎年自分の家の特別コーナーに飾るのだそうです。
単なる挿絵ではなく、立派に画集としても成り立つような美しい絵本です。