「ぼく にげちゃうよ」というこうさぎに「おまえが にげたら、かあさんは おいかけますよ。だって、おまえは とってもかわいい わたしのぼうやだもの」と答えるかあさんうさぎ。
こうさぎが小川の魚になるのなら、かあさんは漁師に、こうさぎが山の上の岩になるのなら、かあさんは登山家に…。
心がじんわりと温かくなるやりとりが続きます。
いつか娘も親離れしてしまうときがくるのだろうけど、そのときまでは、このかあさんうさぎのような気持ちで、娘を見守りたいと思いました。
白黒のページと、カラーのページの対比もとても素敵です。
こうさぎがどこにいるかわかりにくいページでは、「こうさぎはどこかな?」と探す楽しみもありました。
読み終わったあと、娘が、「でも○○ちゃんは、逃げないよ。でも、もし逃げたら…」と言うので、「おかあさんは追いかけるよ」と答えたらうれしそうでした。