英語のリズム感あふれる文章は、いたずらっこのハリーそのもののようで、読んでいる私たちまで、ハリーといっしょに飛び跳ねたくなります。長い間読み継がれている名作は、やはり違うな、と素直に思えます。自分自身も童心に返っていくようです。
娘は、ハリーがどんどんどろんこになっていく様子や、家の人たちに自分がハリーだということをわかってもらおうと、一生懸命にいつもの芸をする姿、それから泡のお風呂で見る見るうちに元通りの毛並みに戻っていくシーン、そのどれもが大好きです。
私は、と言うと、他の感想文にも何度か書きましたが、子どもの服の汚れが気になって、つい小言を言ってしまいがちなので、そんなときには、ハリーのことを思い出して、思いっきり子供らしく、うちの子とわからなくなるくらいまで、どろんこを楽しませてあげたいな、と思いました。常に子どもの心に寄り添える親であるように、この絵本をずっと大切にしたいと思います。