サブタイトル「さんすうのむかしばなし」と、表紙の本格的インド風の挿絵のギャップに魅かれ、思わず手にとった絵本です。
けちんぼの王様から、ご褒美を貰えることになった女性ラーニの知恵のお話。
最初は1粒のお米。次の日は1×2で2粒のお米。さらに翌日は2×2で4粒のお米・・・これを1ヶ月もらいたいというラーニ。
王様はもちろん気前よく?承知します・・・。
2の累乗がどんなにすごい数字になっていくか、これは昔から洋の東西を問わず人々を驚かせてきたのでしょうね。
日本でも、曽呂利新左衛門が豊臣秀吉に同じことをお願いして承知されたものの、途中であまりのことに秀吉が驚いて慌てて謝った・・というお話が有名ですものね。
数の不思議さがとてもよくわかる例の一つでしょう。
この絵本では、徹頭徹尾インド風の挿絵がとても綺麗です。
しかも、日々増えていくお米の描写が圧倒的です。
30日目、最後の日のお米の量のすごさったら!!!
見開き4ページに描かれていて、おおーー!圧巻です。
算数が好きなお子さんはもちろん、あまり好きではないお子さんも楽しく数の不思議を体感できるお話です。