「シニガミって死神!?」とタイトルにギョッとして、
「え!?じきにオオカミも死んでしまうの!?」と更にギョッとして、
一体どうなってしまうのかドキドキしながら読みました。
でも「死神」ではなく「シニガミさん」なんですよね。
人の死期を知ってはいるけれど、
死を招くばかりではないのが心憎いなぁと思いました。
最初は食べるつもりだったのが、
一生懸命看病するうちに優しい気持ちになっていったり、
食べられてしまう側なのに、
そんな優しさに触れることでそれでもいいと思ったり・・・
(きっとそういう気持ちからの「食べて欲しい」ですよね)
どんな人にも優しい気持ちは芽生えるもの、
たとえどんな間柄でも友情は育めるもの、
一生懸命諦めないで頑張れば、運命は変えてしまえるもの。
たくさんの大事な事が詰まった絵本です。