単純明快な面白さがあります。
誰もが知っている小さな何の変哲もなさそうな輪ゴム。はたしてどの位伸びるのか。試してみたいけれど、バチンと跳ね返ってきたり、はたまた切れてしまうのが怖くて、案外みんな試しきれていないのかもしれない。
そんな万人の盲点をこの絵本の中は、ついているから面白いのではないでしょうか。
ベッドの枠に引っ掛けた輪ゴムが部屋の外へ、ゴムはどんどんはてしなく伸びていきます。ありえない世界、でもちょっと見てみたい世界を絵本の中で思いっきり楽しませてもらえます。
子供達は、目をキラキラさせて、ページをめくる度に驚きの声をあげます。
なんと言っても、ありふれた輪ゴムが、私達をスケールの大きな世界に連れて行ってくれるところが、この絵本の醍醐味なのではないでしょうか。