もう、4巻くらいまで読むと、ほかの鍵がどこにあるのか、この「時の扉」で開く世界と主人公たちがいる世界にどんなつながりがあるのか、気になって仕方がありませんでした。
それで、今までの1〜4巻を読むときよりもずっと早く、この本を読むための時間をとって、あっという間に読んでしまいました。
今回現われた「時の扉」は、とんでもないところから登場しました。
しかも、乗車券の出現の仕方と言ったら!
もう、読んでいるこっちまで、3人と一緒に冒険の謎解きをしている気分でした。
あまり需要な役どころではないと思っていた美容師のグウェンダリンや役場のフレッド、それにジェイソンたちが通う校長先生まで、なんだか物語の大事な役割を果たしているようです。
そして、リックは本当に勇敢でいいこですね〜。
お母さん想いだし、何より友だちのために自分が囮りなろうとする強さ!!こういう友だちがほしくなります。
さて、この巻で「ユリシーズ・ムア」が誰なのか、ほぼわかりました。ではなぜ、「ユリシーズ・ユーア」は名乗らなかったのか?
次回はそのことがわかりそうです。
シリーズ特に謎解きのあるものや冒険ものは、一度ハマると面白くて楽しくて、抜け出せません。
ぜひ、たくさんの子どもたちも、この物語の主人公たちと冒険の謎解きの旅に出発してもらいたいな〜と、思います。
文体自体は例えば古典ファンタジーで有名な『指輪物語』とか、現代物では『ハリーポッター』シリーズなどに比べると、細かい説明的な表現が少なくて、テンポよくさらりと読める気がします。