個人的に絵本をしつけのために使うのはちょっと抵抗があり、この本もナビの感想などで評判は知っていたのですが、読むのが後回しになっていました。
でも、読んでみて、親の意図など関係なく、子供はいいものには反応するのだな、と思いました。
「好き嫌いはだめよ」ということは、きっと子ども自身も常日頃親から言われていて、わかりきっていることなんですよね。でも、親から大上段に構えて言われてしまうと、つい反抗したくなるもの。この絵本のように、魅力的なお話の中で、ごく自然に心に届くと、「一度、にんじん食べてみようかな」って、きっとにんじん嫌いな子も思うだろうなあ、と納得してしまいました。
お話の長さは決して短くはないのですが、話の面白さで、ぐいぐい読み進めてしまう感じです。ブタくんたちのやんちゃそうな表情も、子供らしくてとてもいいですね。
うちの子供たちにはちょっと幼いかな、と思ったのですが、すごく楽しそうに読んでいました。幅広い年齢に受け入れられる絵本のようです。