「なつのいちにち」 みんなの声

宝物みたいなキラキラ輝く「なつのいちにち」を表現した素敵な絵本です。
『いいなあ日本の夏』そう思わせてくれる一冊です。
懐かしい感じがするのと同時に、今の都会の子供達はこういう体験なかなかできないのかなぁ･･･なんて寂しさも感じました。
娘にはこんな夏をすごしさせてあげたいな。

五感を刺激する絵、迫力満点の構図が大好きです。
今にもせみの声がきこえてきそう！夏のにおいがぷんぷんしてきそうな絵本です。

子どもだけでなく、大人も吸い込まれていく大満足の絵本です。

ある夏の一日。
クワガタを一人でとりにいく男の子。

せみの声。滝の音。鳥の声。
短い文章だからこそ、絵のなかから聞こえてきます。
夏の音が。
そして、草のにおい。おひさまのにおい。牛のふんのにおいまで（笑

初めて一人でクワガタをとれた喜び。
ひとつ、少年がひとつおおきくなった。

子どもの頃を思い出して少しなつかしさに涙がでそうになりました。

暑くなってくると、この絵本を読みたくなります。
幼いころ、夏休みになると必ず、田舎のおばあちゃんの所に行きました。そこは、いつもと違う、のどかな風景。セミの鳴き声がミンミン響き渡り、太陽の光も一段とまぶしかった。久しぶりのいとこたちと、はしゃぎながら日が暮れるまで駆け回った思い出。
この絵本を初めて読んだ時、あの頃にタイムスリップしたかのように、楽しかった夏を鮮明に思い出しました。
夢中で走ってハアハアハア。くたびれても、何もかもが楽しかった日々。忘れたくない思い出と一緒に、ずっと側に置いておきたい大切な1冊です。

　野山を駆け巡っていた、子供時代を思い出す、大人のための絵本です。

　絵が１枚１枚額に飾りたいっ、て思えるすばらいい絵です。
一瞬切り絵かな？　版画かな？？　って思うような色鮮やかな独特な絵で、見ているだけでも楽しいです。

　子供の頃、毎年帰省していた母の実家で遊んだ風景そのものが、この本にありました。
見渡す限りのたんぼ。カエルの鳴き声。牛小屋。夕立。
読んでいくうちに、その情景が広がり、まるで夏の音が聞こえてくるかのようです。
クワガタをつかまえる、大きな大きな出来事。男の子なら、より一層共感できるのではないでしょうか。
　私もカエルを追いかけていた記憶が甦ります。

　子供も自分で読んでいましたが、「ふーん」ってカンジでした。
　たぶん大人の方が感動する絵本でしょう。
大人が読んで、少年時代を思い出す。また田舎を知らない大人たちは、あの景色をうらやましく思う、そんな絵本です。

自分の少女時代を思い出しました。女の子だって虫取りしましたよね〜。
線路を越えて一面の田んぼが広がるページには、今はなき家への切なさにも似た懐かしさがこみ上げてきました。こんな所を走っとったなぁーと。

そんな少女時代を過ごした私が、娘に伝えたい夏を活き活きと読んでみました。
正直おもしろくないと言われるかなと思ったのですが、とても喜んでニ度三度リクエストがかかりました。
岩場をジャーンプ、足を擦りむいた所がおもしろかったようで、その後の捕獲の瞬間にはワクワクといい笑顔で聞いてくれます。
獲れた喜びを繰り返す、あそこを読むのが難しいですね。

住んでいなくても、郷里での夏休み体験などお持ちの方が読むと、なにかしら甦ってくるのではないでしょうか。
一緒に花火や蚊取り線香のにおいを思い出しましたよ。

こんなに生き生きと瑞々しい夏が表現された絵本は、他に無いのではないでしょうか。
虫捕りをしたことがなかった私でも、なつかしい夏の匂いや空気を感じることができますが、ああ、虫捕りを楽しんでいた少年達は、こんなにもキラキラした夏を過ごしていたんですね！うらやましい！
今からでも遅くないかな？息子にもこんな素敵な体験をさせてあげたいし、今年の夏は息子といっしょに虫を捕まえに行ってみよう。

迫力の絵です。
手にもてるサイズの絵本だけれどページを開くと
自分がそこにいるかのような広さを感じるのです。
緑の海、とっても素敵。ページに広がる風景から
空気まですがすがしく感じるような魅力的な絵です。

お話はとてもシンプル。
クワガタをとりにいく男の子。
息子にはまだ興味のない虫のことでピンときてないようですが
絵をじっくりみるだけでもいいな、と思います。

うちの子にはちょっと早いけど，私が一目惚れして購入してしまいました！
自分が小さい頃に体験した，キラキラして暑さなんか気にならなかった楽しい楽しい夏が、ここにあります。
1歳の息子がもう少し大きくなって，夏が楽しくなった時はこんなかな…と思いながら今は私が楽しんで読んでいます。

表紙を見て子供が気に入り借りました。夏の風景がわかりやすく子供たちに伝わってきました。絵も想像しやすいのがとてもいいところだと思いました。私としては色づかいが気に入りました。

某絵本紹介本で、こぞって推薦されていたので図書館で借りて読んでみました。
はっきりした色彩で、躍動感のある絵にひきこまれました。

主人に見せたところ、「昔はこのあたりもこんなかんじで俺もこの男の子のようにゲンジを取りに行っててんで。思い出すなぁ。」と。
それから（何十年も昔の）少年時代の思い出を語られました＾_＾；

息子にはまだ虫取りの楽しさはわからないのでピンとこないみたいでしたが、昔の少年はすごく共感していました。
子供より大人のほうが共感しやすい絵本かもしれません。