他のひよこたちと違って卵の殻をかぶったままのたまごちゃん。自分の力で破ろうとするけれど破れない。みんなが手伝おうとすると「自分で割るから」と頑なに拒否する。
自力で何でもやってみようとするたまごちゃん。
手助けは最小限にとどめるお母さん。
遠回りになってもいいから子供の成長を見守るめんどりおかあさんの姿勢が光ります。
やがてたまごちゃんからたまごにいちゃんに成長するたまごちゃん。弟たちを守らないとと殻を大切にするのです。ここでまたおかあさんは「あら、そうなの」と長い目で見守ってあげる。器量の大きさを感じます。
いつか子を持つ身となった私が果たしてこのように気長に見守ってあげることが出来るか。じっと考えさせて頂きました。子育て以前〜間も無くの親御さんが共感できる作品と言えます。