絵本全体がリズム感があって、同じ節が何度も登場します。
まるでポエムみたいな、そんな優しいメッセージが伝わってきます。
そして、この大きな木のグリーンがなんだか心癒してくれます。
緑のページがなんでこんなに印象的なんだろうと考えてみたら、この木、幹もグリーンなんです。緑のページは人物の縁取りもグリーンっぽい色を使っていて、全体的に色彩が統一されています。だから余計に秋のページで黄色い色彩になったり、冬のページで雪の世界になるとめりはりがあって、ハッとさせられます。
私は特に、秋の少しセンチメンタルな雰囲気が好きです。
ひらりと肩に落ち葉が落ちてくるのですが、その落ち葉が友達と仲直りを促してくれたという葉っぱを擬人化させた素敵なシーンです。
大人になっても緑の木を見上げると元気が湧いてきたり、気持ちがリセットできりすることって結構あります。
まるで大きな木の下でいるかのようなゆったりした気持ちでこの絵本を読んでみると、不思議と心の中もすっきりとしてくると思います。