安野光雅さんの数学えほんのファンなので、これも見つけたときは嬉しかったです。
古いヨーロッパ調の木組みのおうちが2軒ならんでいます。
左側に住んでいた10人の子どもが、ページをめくるたびに1人ずつ右側のおうちへ引っ越していきます。
・・・それだけの絵本。といってしまえばそれだけ。
文章もありません。
でも・・・
ものすごく広がりがある絵本なんです。
どの子が引っ越した?どこに引っ越した?残りは何人?
家財道具はいつ何が引っ越した?
などなど、読み手次第でいかようにも楽しめます。
もちろん数学の絵本ですから、そういう探し遊びを楽しみながら、10までの数の分解・合成が自然と理解出来るように作られています。
算数!数学!!なんて気負わずに自然に数に親しめる、素敵な絵本です。
なにより安野さんの絵が素晴らしいので、ぜひ多くの方の手に取っていただきたいです。