こいぬのしろがしたウンチ。
汚くてなんの役にもたたないウンチ。
すずめに「きったねぇ!」と言われ
にわとりの母さんには「何かのカス」と言われ
唯一の話し相手だった土くれはお家(だんだん畑)に
帰って行き、一人ぼっちになったウンチ・・・。
雨がシトシト降る中、ウンチはタンポポの芽と出会います。
「綺麗な花を咲かせるためにはウンチ君が必要」と言われ
ウンチは嬉しくてタンポポの芽をギュッと抱きしめます。
そして暖かいある春の日、こいぬのしろがした
ウンチの場所には綺麗なタンポポの花が咲いていました。
絵本の題名に最初は「えっ?」と思いましたが
とてもとても素敵なお話でした。
荷車に乗ったおじさんが土くれを拾い上げ
畑に連れて帰るシーンではポツンと取り残された
ウンチが可哀想で涙が出そうになりました。
なんの役にもたたないと思っていたウンチ君・・・
綺麗なタンポポを咲かせるお手伝いができて良かったね!