節分の季節がやってくると読んでみたくなるんですよね。
名作なので、知ってる方は多いと思います。
あっけない最後には、拍子抜けしますが、
それまでの大工と鬼とのやりとりが面白い。
川に住む鬼が、大工の代わりにりっぱな橋をかけてしまう。
その代償に、「めだまぁ よこせっ」という。
大工が逃げ出すと、
「おれのなまえをあてれば、ゆるしてやるぞ。」と。
大工が偶然知った鬼の名前。
しかし、鬼に向かって、いろいろでまかせの名前を呼ぶ。
さあ、おにと大工の駆け引き。
大工は、もう本当の名前を知っているから余裕。
鬼はそれとも知らず、なかなか当てられない大工を笑う。
当然、聞いてる子どもたちも、いつ大工が本当の名前を言うか
わくわくして待っています。
昔話にぴったりな赤羽末吉さんの絵に、安心感を覚えます。
鬼も、どこかユーモラスで怖くありません。
ぽかっと消えてなくなりそうな鬼に、思わず笑ってしまいました。
とても魅力的な絵で、味わい深い作品です。
もしかして、なんど橋をかけても流されてしまうのは、
この鬼のせいだったのかなぁ。
小学校低学年で、読み聞かせしました。
おすすめは、3、4歳ぐらいから。
パパや男の人に読んでもらうほうが、断然面白いと思います。