つぎは一体どうなってしまうんだろう?
とハラハラドキドキしながら読み進めました。
病気のコブタ。
コブタを食べたいはずのオオカミ。
それを冷めた目で見守るシニガミさん。
ユーモアも散りばめられた心温まるお話です。食べるつもりだったのになんだか見捨てられず、看病したり花をつんだり励ましたり、ガケ下に生えていた、どんな病気でも治る花を体を張って取りに行ったり…やさしいオオカミさん。でも、シニガミさんは無情にも「あなたたちは もうすぐ 死ぬんですから」と…
登場人物(人物じゃないけど)3人とも、それぞれに素敵です。木の幹や葉っぱの中にちょこんと収まっているシニガミさんの顔がチャーミングでちょっと笑えました。
自分の普段の行いをしばし振り返って反省。私は限りある命を輝かせて生きているだろうか?ひとに優しく生きているだろうか?子供たちにいいお手本となる生き方をしているだろうか?そんなメッセージが込められているのかなと思いました。