「おまえ うまそうだな」 がすっかり気に入った、3歳半の娘に読みました。
まず、カバー裏にちょこん、と描かれた「ウマソウ」を見つけて大喜び♪
(こういう遊び心も良いですね!)
今回は、どんなお話なのかな〜?とワクワクしながら、最初から食い入るように見ていました。
プテラノドンの両親が、子供を愛情持って育て、そしてそっと去って行くシーンは、私の方が 「いつか子離れしないといけないのよね〜」と、読みながら内心ホロリとしてしまいました。
そこからティラノサウルスとの出会い、そして、怖い気持ちを振り絞って、弱ったティラノサウルスのお世話をするプテラノドン… おかあさんに言われたこと、してもらったこと、を一生懸命する姿に、心打たれました。
(改めて、親として、心の基盤を作ってあげる事って大事なんだなと感じました)
そして芽生えた、不思議な友情は、ティラノサウルスの回復で、突然、終わりを迎えてしまいます。。
父の教えを守り、自分を守る為にも、去っていくプテラノドン。。 でも、「元気になって、良かったね」という気持ちが、優しくて、けなげで、たまらないですね。
そして、それを見送る 「全部、分かっていたのに…」というティラノサウルスが、切なくて切なくて、読みながら、最後の見開きで号泣してしまいました。。(私が)
親が泣いてちゃダメじゃない!と思って、普通に読みたくても、もう声が震えて読めませんでした。。。
「ありがとうが言いたかった。一緒に魚を食べたかった。」 という言葉に込められた、感謝と、それを伝えられなかった寂しさと…
人を想う気持ち、勇気、優しさ、感謝、思いやり、切なさ… これから大きくなる娘に、大事にしてもらいたい気持ちが、いっぱい、いっぱい詰まった、優しい本だなぁ… と感じました。
「恐竜の絵本」という事で、私だったら、手に取る事はなかったかも… (恐竜 = 男の子、のイメージで) と思いましたが、出会えてよかったと思える絵本です!
いかつい見た目(絵)に反して? 中に詰まっているのは、いっぱいの優しい気持ちなので、女の子にもぜひぜひおすすめしたいシリーズです!
また次の絵本も、ぜひ読んでみようと思います!