5歳の息子は、やんちゃっ子シリーズの中で一番気に入ったみたいで、大笑いしていました。
そして、この本の中にでてくる、こぐまさんと同じように、「もう1回読んでくれ」と、
読み終わった途端にせがまれました。何度読んでも同じところから、ゲラゲラ笑い出します....
それは、こぐまさんがママにヨーグルトをかけるところなのですが、我が家ではやりたいっと
思っても“絶対にありえない”ことなので、でも、いつも怒られてばかりだから、
本当はやってみたいなって気持ちもあるからか、息子にとっては爽快なのかもしれませんね。
とほほ...
先に他2冊のレビューを書いて、この最後の1冊を書こうかなと本を読む前に、他の方の
レビューを読んでいたら、「こぐまさんは多分女の子」って書いてあったのを見かけて、
「え? どうしてそう感じるのだろう... 」とちょっと狼狽してしまいました。
と言うのも、『だれのおばあちゃん?』の自分のレビューの中で、最初は本の中では
“こぐまさん”って呼ばれているけれど、勝手に、私の中のイメージでは、いとこが女の子で
こぐまさんは男の子という感じがとってもしてしまい、レビューを書いているうちに、無意識に
“こぐまちゃん”から“こぐまくん”に変わってしまってたのです。
でも、確かに、この『だれがきめるの?』の中でおかあさんぐまと言い合っている時に、
「あたしがきめるの」って書いてあったので、女の子なんでしょうね、あらら....という
気持ちになりました。
多分、この作者のスティーナ・ヴィルセンさんにとっては、女の子でも男の子でもどちらでも
こだわりがないのかもしれませんね。それを問う方が愚問かな?! きっと、この位の年の子
によく見られる言動を描いているだけで、私達読み手が、勝手に自分自身に置き換えて
読んでいるから、女の子とでも男の子とでも感じてしまい、共感するのでしょう。
そこがこの本の魅力だと思います。
このこぐまさんは、本当におかあさんのことが大好きなんですね。一緒にいたいから、
あんなふうに駄々をこねているんでしょう。とても可愛い話でした。
今、ちょうど魔の2歳児・3歳児と呼ばれている子供を育てているお母さんやそのお子さんへ、
そして、それを通り過ぎて、ちょっと余裕を持って見れるお母さんやお父さんへお奨めな
1冊です。我が家にも久しぶりのヒットとして、手元に置きたくなりました。