「じごくのそうべえ」以来、田島征彦さんの絵本なら、「じごくのそうべえの絵本だ」と何でも喜ぶ6歳孫娘へ。
期待にたがわず、何箇所も笑ってくれました。
しかし、一方で何か腑に落ちない様子。
「どうやって、だますのだろう(作るのだろう)」
確かに、だましの場面が、何かに化けるなんていう程度のものでなく、絵にリアル感と動的な迫力があり、強いていえば、自然界に大掛かりな仕掛けでも作るの?と言いたくなる様な代物なのですから。(これが、「落語」ならば、聞き手が勝手に想像するのでしょうが)
続けて2回読ませ、考えぬいた挙句の孫娘の解答。
「そうか、夢をみさせるんだね」
なのだそうです。
それにしても、ここまで徹底して人間を誑かすなんて、きつねにすれば、「おいおい待ってくれよ。人間の方が、もっと酷いじゃないか。勝手に、きつねに託さないでくれよ」と言いたいところでしょうが。
迫力満点、魅力的な絵柄を楽しみながら、大いに笑わせてくれます。
蛇足ですが、「嘘はいけない、騙しちゃいけないの縛り」からの解毒になるかも?