くすのきしげのりさん初のピアノ絵本です。
ピアノの絵本はあまりないので、嬉しくて読みました。
6歳の誕生日にピアノを買ってもらった女の子。
ピアノはメロディと名付けられます。
女の子は、メロディを大切にし、沢山の音楽を奏でますが、
徐々にピアノを弾かなくなっていき、疎遠になってしまいます。
最後は女の子がお母さんになり、自分の娘の為に、
メロディは再生され蘇り、命を吹き返すという、
心温まる物語です。
そして、この絵本の素晴らしさは、くすのきさんのある仕掛けにもあります。
あとがきを読むと、音楽が好きな方ならすぐに気付くものかと思いますが、見つけると何だか感動しました。
そしてそして、この絵本。
出版がヤマハなんですよね。
わたしは勝手に、ヤマハが生徒さんの為に作られたものだと思っていたのですが、違うんですよね。
この絵本は、くすのきさんの実話をもとに作られており、物語の主人公のメロディはヤマハ製。
だからこそ是非ヤマハに出版してほしい!というくすのきさんのオファーによりできた絵本なんです。
そんなくすのきさんの熱意がこもった一冊と知ると、わたしはますます、この絵本が好きになりました。
是非ピアノを愛する方に読んでほしい一冊です。