お話は、おなじみ、「三枚のおふだ」です。
和尚さんの言いつけで、山に入る小僧さん。
「お前の身に何かあれば、このお札に、助けてもらえ・・」
3枚のお札を、渡されます。
いつの間にか迷ってしまい、山中の家に泊めてもらうことに。
夜中、異変に気づき・・・。
必死で、逃げる小僧さん。今にも 捕まりそうになりながら
逃げて逃げて・・・もう、わかっていてもドキドキ、はらはら・・・。
長谷川摂子さんの語り口が、とても温かな運び方で始まり、逃げのシーンでは 絶妙な擬音が次々とあふれ出て お話の中にグイグイ引き込まれてしまいます。
誰が読んでも、プロが読むごとく 聞かせることができ、さすがです。
一分の隙もありません。
それだけじゃあ、ありません!きむらよしおさんの絵が、これまた すごい!!
葉っぱの 葉脈1本1本まで、木のうろこ(?)1枚1枚まで、
山姥の白髪頭の白髪1本1本まで・・・というように、細部にわたって
丁寧に、丁寧に、描かれています。
動きも、まるで動画を見ているかような錯覚に陥るほど 迫力満点!!
どこを見ても、いちいち凄い!!
昔語りの王道をいってます。 感動しました。