“命を尊ぶこと”を置き去りにしてしまっているような悲しい犯罪が低年齢化してきた頃、あれやこれやと書店で物色し、乱読しました。
しかし、私が理解したとしても果たしてこれを息子をはじめこどもたちにどのように伝えたらよいのか悩んでいた頃に、出会った絵本です。
小学校4年生を対象に、おこなわれた授業の絵本化と言うことで、一年待って、3年生の時に息子には読みました。
翌年息子は、また一人で読んでいました。
今度は、後書きもしっかり読めたようです。
毎年小学校4年生の“命の授業”の直前のお話し会の時間を共通テーマで「命」としています。
その時にこれを読んでいます。
命を「自分の使える時間」と考える日野原先生。
その時間を、自分のためだけに使うのが、こども。
人のためにも使うのが、こどもから少しずつ大きくなっていくっていうこと。
この“命(時間)”を大切に使う事とともに大切なことを後書きに述べらています。
それは、「こころ」。
これは、お互いに手を差し伸べ合って、一緒に生きていくこと。
自らの命も他者の命も尊ぶ心が、育ちますようにと願いながら読んでいます。
「あとがき」も必ず読み、こどもたちと考え話し合う時間も取っています。