小学校の朝の読み聞かせで読みました。
クラスでいじめがあると子供に聞き、この本で子供たちがいじめについて考えてほしいと思い、この本を選びました。
はじめは、「いもうと」がいじめられている様子が書かれています。いじめがエスカレートしていったとき、「ひどい!!」と子供たちが話し始めました。
「いもうと」がいじめにより心を閉ざして、食べ物をうけつけなくなり、いのちがもたないとお医者さんに言われます。母親の看護でいのちは取り留めますが、心は閉ざしたまま。そして、時は過ぎて、小学校4年生だった「いもうと」は、高校生の歳になります。
子供たちは、「いもうと」がいのちを取り留め、安堵した表情でした。
ところが、次のページの〜ある日いもうとはひっそりとしにました〜の文に「えっ!!」とびっくりしていました。そして、最後の〜わたしをいじめたひとたちは、もうわたしを、わすれてしまったでしょうね。あそびたかったのに、べんきょうしたかったのに〜という「いもうと」の言葉に、子供たちはまっすぐと真剣な顔で本を見つめていました。教室の空気が緊張で張りつめたように感じました。
いつもは、笑顔でふざけたりしている子供たちの、見たこともない真剣な顔でした。
子供たちの心に届く、1冊だと思います。