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いわたくんちのおばあちゃん」 10歳のお子さんに読んだ みんなの声

いわたくんちのおばあちゃん 作:天野 夏美
絵:はまの ゆか
出版社:主婦の友社
税込価格:\1,650
発行日:2006年08月
ISBN:9784072533048
評価スコア 4.84
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みんなの声 総数 66
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10歳のお子さんに読んだ みんなの声から

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  • 伝えることが大事

    • きらきら虫さん
    • 40代
    • ママ
    • 茨城県
    • 女の子16歳、男の子13歳

    3年生の2学期の国語で「ちいちゃんのかげおくり」をやるので、戦争に関したお話会をしてほしい、という依頼が読み聞かせ隊にありました。
    私たちには荷が重い!と言いながら、結束するとすごいパワーの我らがメンバー。
    準備期間も少ない中、それぞれのおすすめを持ち寄り、先生に見ていただいて、この本に決まりました。(私もこの本を持っていきました)
    決定の場にはいなかったので理由は定かではありませんが、実話であること、絵が優しいことはあるかと思います。

    3年生のお話会 10/8

    戦争当時のおはなし(配給、疎開、空襲などの説明)
    「いわたくんちのおばあちゃん」(電子黒板を使った読み聞かせ)
    原爆資料館の資料を写真で説明
    メンバーの広島出身の友人から聞いた話

    子どもたちからも、先生からも「感動した」「良い経験になった」と感想をいただき、ほっとしました。


    さて、このお話会の打ち合わせを聞いていた4年生の先生からも戦争の読み聞かせのリクエスト。
    4年生は「一つの花」を国語でやるのでとのこと。
    通常の朝の読み聞かせの時間でということで、3クラスに3冊をローテーションで読むことに。
    「いわたくん・・」のほかに、「おはじきの木」と3年生ではかわいそうすぎるのではと却下された「おとなになれなかった弟たちに・・・」に決定。


    私もこの本を一度担当しました。
    冒頭は現代の運動会のシーンからはじまるので、子どもたちもリラックスして聞いていました。
    回想シーンになり、原爆が落ちるシーンに進むと、徐々に集中の度が強くなりました。
    おかあさんと末っ子のきみちゃんの服の切れはしが見つかる部分は、何度読んでも、読み手の私の気持ちが揺らいで、声がふるえてしまいます。読み手の感情を出しては駄目なんですけどね。
    最後にモノクロの写真を見せて実話だということを言うと、ためいきのようなこえがもれました。

    原爆を扱ってはいますが、絵が優しいので、初めて戦争ものを読むときの入り口には良いと思います。
    逆に、絵の雰囲気で物語と思って聞いているので、最後の写真で実話と知った時の感動が強くなるのではないでしょうか。
    私自身が最初に読んだときそうでしたから。

    戦争をボランティアが読み聞かせすることに賛否あるとは思いますが、伝え続けるためにいろいろなアプローチがあると思います。
    教科書、読み聞かせ、ドラマ、体験者のお話など、知るきっかけはなんであれ、関心を持ってもらえらばいいなあと思います。

    私も今回の準備でたくさんの戦争ものの本を読むことができました。

    投稿日:2010/11/07

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  • 泣きました!

    おばあちゃんの被爆体験を基にしたお話しです。

    重くなりがちのテーマですが、優しい絵と、ゆったりとした話の進行に救われます。
    ゆっくりと本題に入っていくので、子どもたちが十分話に引き込まれてから本題がきて、真に伝えたいことが届きやすいと思いました。

    戦争はしない!その強い意志が、聞いている子ども達にも、読んでいる私たちにも、みんなの心に凛と響く一冊でした。

    投稿日:2017/02/07

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    1
  • 写真が嫌いな理由

    • きゃべつさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子10歳、男の子7歳

    導入は運動会の一場面。岩田くんちのおばあちゃんは写真が嫌いなのです。
    その理由が淡々と語られていくうちに
    戦争と平和について物語は核心に迫ります。

    ある日、何でもない日常が一つの爆弾によって壊される。
    戦争というと学校では難しいことしか習わないような気がしますが
    一般の市民にとっては
    日常が壊れる。その一言に尽きるのだと思いました。

    うちの子供たちに読んでも、まだピンとこないようなのですが、
    昔の日本でこんなことがあったというのは
    戦争を知らない私たちの世代も子供に伝えていかないといけないと思いました。

    ストレートに戦争反対を訴えてるのではなく
    一人のそこにいるおばあちゃんの実体験であることに重みを感じました。

    投稿日:2011/06/12

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    0
  • 平和を考える良い機会に。

    • 多夢さん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子10歳

    私が読んでいると、娘が来て言いました。
    「それ、戦争の話やで。」
    「そうなんや〜。」

    『平和学習』の日、いわたくんのお母さんは、おばあちゃんから聞いた話をしてくれました。
    おばあちゃんのちづこさんは、六十年ほど前に原爆にあいました。
    1人助かったちづこさんは、家族を探しに広島の町にもどります。
    家があった場所にたどり着くと、そこには、焼けてしまった体がありました。
    ちづこさんの家族です。
    お母さんと小さな妹の着ていた洋服の布の切れ端をにぎりしめ、泣き続けるちづこさん。
    そんなちづこさんを想うと、胸が苦しくなって涙が止まりませんでした。(今でもウルウルします。)
    余りにもリアルな現実に、なんて残酷で辛く悲しいはなしでしょう。

    戦争は、ちづこさんの大切なものをすべて奪っていきました。
    ちづこさんの元に唯一残ったものが、
    原爆投下の数日前に撮影された家族写真だけでした。
    だから、ちづこさん(おばあちゃん)は、写真を撮るのが嫌いなのです。
    おばあちゃんの胸のうちを想うと、悲しくて悲しくて…

    広島の原爆の実話を基にしたおはなし。
    本当にあったつらい体験を語り継いで、
    二度と悲しい戦争を起こさないようにと願いが込められています。

    「ぼく、おとなになっても 戦争せんよ。
     ほんとよ。」

    ぼくのメッセージは、みんな1人ひとりのメッセージになりますように。


    最後に、娘は言いました。
    「買って・・・。」と。
    この一言で、この絵本を借りてきて読めて良かったと思いました。

    投稿日:2011/03/29

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  • おばちゃんの心に残されたもの

    ぼくのともだちのいわたくん。
    いわたくんちのおばあちゃん。
    運動会の1シーンから、おばあちゃんが写真撮られるのをいやがる姿。
    さりげなく始まって、とても奥深い思いお話でした。
    日常生活の中で、あの原爆のために一瞬にして失った家族。
    ひとりぼっちになった自分が、手にしたのは家族のうち自分だけしか見ることのできない記念写真。
    最後にいたくんちのおばあさんが原爆投下前に家族と撮った本当の写真が掲げられていて、ずしりと心に食い込みました。
    この写真とあの原爆のために、おばあちゃんは写真に写りたくないのです。
    言葉に尽くせない心の傷を持ちながら、おばあちゃんは普通に生活しています。
    あの体験は過去ではないかもしれない。
    未来にあってはならない。
    そのために語り続けなければいけないお話の一つだと思います。

    投稿日:2010/12/13

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  • 写真をみて実際にあったことだと知りました

    • doruさん
    • 40代
    • その他の方
    • 兵庫県
    • 姪10歳

    いわたくんちのおばあちゃんは写真をとるのを「いやーよ」と言って撮りません。かわったおばあさんだねという姪っ子が言います。私は黙ってこれから声をひそめて読みます。

    もうちょっと広島から疎開するのが早かったら、みんな大丈夫だったのにと姪っ子は言います。

    いわたくんちのおばあちゃんに残されたものって家族全員の記念写真だけだったのですね。最後のページの写真が載っているから、この物語は創作じゃなく、実際にあったことだと思います。実際にあったこととわかってより身近に戦争を感じました。

    投稿日:2010/10/10

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