息子の小学校の図書ボランティアでは、来年3月の卒業に向け、“春休みに卒業生に薦めたい作品”のリーフレット作りの準備中です。
司馬遼太郎の「二十一世紀に生きる君たちへ」や村上龍の「新13歳のハローワーク」・池田晶子の「14歳からの哲学」もいいなと考えていましたが、絵本にもこの後も触れて欲しいという気持ちから、「100万回生きたねこ」(講談社)や「きみの行く道」(河出書房新社)も候補に考えています。
この作品も出会い、即 候補にあげたいと思いました。
私たちの毎日は、旅のようなもの。
でも、道しるべが、あちこち 向いている時は、どの道を 行けばよいのでしょう。
という、これから一人で人生の道を選択し、多々の問題にぶつかりながらも進み、歩んで行かなければならない子どもたちへのはなむけになる作品だと思います。
卒業時には感じるところがなくとも、中高生となりさらには成人した後も感じ入るところが多く勇気付けられる作品だと思います。
個人的には、主人公が助けられる存在に出会うばかりでなく、自らもうさぎを助けるページが好きです。
終盤、一人一人の旅(人生の道)はそれぞれで、見上げる空に輝いて見える星もそれぞれ。
そして、この旅は“その人だけのかけがえのない旅”で、星をみあげつつずっと続くものなんだ、という結び方が素敵でした。
大人の方も、一度開いていただきたい一冊です。