ロシア文学についての本を読んでいたら、ステーエフ(作者)について書いてあって、とても興味をもったので、この絵本を図書館で借りてきました。
内容はちっともロシア的には見えませんでした。
だって、雪の世界が描かれていないんですもの!
普通ロシアの絵本というと、決まったように雪景色が描かれていることが多いですが、この絵を見るとロシアにも雨が降るんだな〜と、改めて感じました。
ホセ=アルエーゴとエーリアン=デューイの描いている絵も、個性的でよかったです。
他の方も感想に書いているように、この絵本のきのこはだんだんに大きくなり、虫や動物たちがきのこのかさに潜り込んできて雨宿りします。
その時の生き物たちの動作やしぐさ、目線が笑えます。
特に、きつねに追われたうさぎを「きのこ」に隠れている生き物たちでかくまう時のみんなの動きがサイコーにウケます。
日本での初版が1976年と、30年以上前の作品であるのに、その話のリズムに古さは感じません。
「てぶくろ」のように決してメジャーではありませんが、とても楽しい絵本なので、ぜひ、いろいろな方に読んでもらいたいと思います。
絵が大きくわかりやすいので、学校などの読み語りにもお薦めです。