30年以上も読み継がれている名作絵本。私が知ったのはあるドラマ。娘が知ったのは、園での発表会劇。
一人で生きてきて、なにもしないで汚い格好で時にメソメソないているぐるんぱを、働きに出そうというその発想がなによりも好きです。
働くことによって社会を教えよう。社会は広い、広い分つらいこともあるが、どこかに絶対自分を活かせる場所もある。社会には自分を必要としてくれる場所がある。
実際生きづらいなぁと感じている私はそんな風に読み取りました。
また働きに出そうという同族は、親のようですね。深い愛情を感じます。
1960年代の出版とは思えない、今の時代にもじゅうぶん通じる絵本ですね。
そして絵本は子供だけのものでないという証拠に、いろんな理由で居場所を捜している、いろんな人々の心に沁みるぐるんぱ。
すべての人に平等に贈られたお話だと思います。
娘は「こんなにおっきなビスケットだと、たくさん食べられるね」だとか「こんな幼稚園いいな〜」だとか言っています。
こんなおっきなビスケットを焼けるのも、こんな楽しそうな幼稚園を作れるのも、ぐるんぱだからなのですね。