ねえ、お父さん木になって!
そう息子のすーくんに言われ、本当にお父さんが木になるというちょっと不思議な始まりでした。
すーくんは木に登ろうとしますが、上手く登れず、お父さんに登り方をたずねますが、
木はなんにもいわないの、
と声に出さないで言うのです。
すると、すーくんは自力で木に登ってしまうのです。
それからも、すーくんは色々とお父さんに話しかけたりアドバイスを求めますが、
木はなんにもいわないの、と見守るのみ。
こういうお父さん、いいなと思いました。
うちの父はとても寡黙な人です。
本当に本当に口数が少なくて何を考えているのか、よく分からないことが多々ありますが、この木のお父さんのように見守ってくれているのかな、と思ったりしました。