カラスの子あきちが、父、母、妹の仇を討ちたい一心で、天狗のもとで厳しい修行に耐えることが出来たのは、家に火をつけて父、母、妹を焼け死にさせた黒鬼を退治したい為でした。「忍術とは勝つことだ。敵に勝つより前に自分に勝つことだ。忍術とは、耐え忍ぶことだ。どんな苦しみにも耐えることだ。」カラスの子あきちは、家族思いで家族を愛おしく思っているから成し遂げたと思いました。毒針が腕にささっても、腕の肉を自分で食いちぎったり、黒鬼に掴まれていた足をこづかを抜いて自分の足をスパッと切ってしまったりして気を失って倒れてしまったけれど、心配して様子を見に来た天狗に助けられてよかったです。傷が治ったあきちが年老いた天狗に仕え、元気にぬればやまで暮らしたというエンドに読んでいても幸せを貰いました。