マーガレット・ワイズ・ブラウンの作品なので読んでみました。
作品は、1953年の初版でアメリカでは人気絵本のようです。
今まで読んできたブラウンの作品と比較すると、正直別物の趣さえあります。
唯一ブラウンらしい点と言えば、最終頁の「船乗り犬の歌」ぐらいでしょうか。
お話は、キャプテンという犬が、どうやって船乗りになる夢を叶えたかというものです。
ガース・ウィリアムが絵を描いているのですが、明るい色調なので、話にはピッタリな出来栄えになっていると思います。
冒険活劇として読まれるのであれば、十分楽しめる一冊ですが、ブラウンらしい文章の美しさとか心に響くものを求めると期待はずれに終わるかも知れません。