作者の中川先生が、お子さんの頃好きだったことを作品にされたそうです。
紫色に見える瞬間の朝焼け
鏡を合わせてできる不思議なトンネル
日向の埃の舞っている様子
窓ガラスをつたわる雨粒の競争
下敷きをこすって髪の毛を立たせること
等など、何気ない日常の中で立ち止まり首をかしげる不思議。
私にも覚えのあることもありました。
あとがきにもありますが、みんな科学で解明されることなんだろうけど、すべてが「化学」への糸口。
ノーベル賞をとるような科学者も、はじめはここにいたんじゃないか。
不思議探求の芽吹きのきっかけに、この作品がなるかもしれない。
という事でした。
自分の経験のあることに出会うと、この作品にとても共感するのではないでしょうか。