高部晴市さんの、きんぎょの絵本シリーズです。
きんぎょのアカさんは、フーちゃんのおうちの金魚鉢で暮らしています。
金魚鉢に入れられたお家の中から顔を出す、アカさん。
「お家でなにしていたの」とフーちゃんに聞かれても、
「ナンダッテ イイジャアナイカ」となんだか意味深。
これには、うちの息子も
「アカさん、お家でなにやってるんだろうね」と興味津々です。
あやしげなアカさん、何か隠し事をしているみたい。
おうちの中を見せて、と食い下がるフーちゃん。
ええ、ええ。フーちゃんでなくとも、見たいですとも!
困ったアカさん、じゃあ、フーちゃんを今夜迎えに行くから、と約束してくれます。
わあ、金魚のお家の中って、どうなってるんだろう。
読んでいる方も、わくわくしてしまいました。
なんとなんと、この絵本には、アカさんのおとうさんとおかあさんが出てきます。
金魚の町では今、ザリガニのおかげで大変な目にあっているんだそう。
フーちゃんとアカさんは、ザリガニをこらしめにいくのですが…
相変わらず、昭和レトロなかんじがするこのタッチがいい味だしています。
「どうなるの?」「どうなるの?」と、次から次へと疑問とわくわくが飛び出す絵本です。
子供は、最初から最後まで、この絵本を楽しんだようです。