作者いせひでこさんがパリにアパートを借りて何日もスケッチに通ったと、後書きに書かれていたほど、魅了されたその神業ともいえる職人の手・・・
すばらしい生き生きとしたイラストが、時空を超えて手作りの良さを訴えかけてきます
やがてソフィーが夢をか叶えてアカシアの木の前に立つ姿に感動します
電子本が配信される時代に逆行とも感じられるお話ですが、なんでも機能的、手軽さ、簡略を求める便利さとは別に、誇りや愛情といった目には見えないけれど心に残るものが、「ルリユール」のもう一つの意味「もう一度つなげる」に込められていると思いました
言葉のないイラストだけのページにも、実に多くのメッセージがありました
ほんのわずかな時間ですがこの絵本を読んでいる間、なんとも言えない癒しを感じます