3年生の2学期の国語で「ちいちゃんのかげおくり」をやるので、戦争に関したお話会をしてほしい、という依頼が読み聞かせ隊にありました。
私たちには荷が重い!と言いながら、結束するとすごいパワーの我らがメンバー。
準備期間も少ない中、それぞれのおすすめを持ち寄り、先生に見ていただいて、この本に決まりました。(私もこの本を持っていきました)
決定の場にはいなかったので理由は定かではありませんが、実話であること、絵が優しいことはあるかと思います。
3年生のお話会 10/8
戦争当時のおはなし(配給、疎開、空襲などの説明)
「いわたくんちのおばあちゃん」(電子黒板を使った読み聞かせ)
原爆資料館の資料を写真で説明
メンバーの広島出身の友人から聞いた話
子どもたちからも、先生からも「感動した」「良い経験になった」と感想をいただき、ほっとしました。
さて、このお話会の打ち合わせを聞いていた4年生の先生からも戦争の読み聞かせのリクエスト。
4年生は「一つの花」を国語でやるのでとのこと。
通常の朝の読み聞かせの時間でということで、3クラスに3冊をローテーションで読むことに。
「いわたくん・・」のほかに、「おはじきの木」と3年生ではかわいそうすぎるのではと却下された「おとなになれなかった弟たちに・・・」に決定。
私もこの本を一度担当しました。
冒頭は現代の運動会のシーンからはじまるので、子どもたちもリラックスして聞いていました。
回想シーンになり、原爆が落ちるシーンに進むと、徐々に集中の度が強くなりました。
おかあさんと末っ子のきみちゃんの服の切れはしが見つかる部分は、何度読んでも、読み手の私の気持ちが揺らいで、声がふるえてしまいます。読み手の感情を出しては駄目なんですけどね。
最後にモノクロの写真を見せて実話だということを言うと、ためいきのようなこえがもれました。
原爆を扱ってはいますが、絵が優しいので、初めて戦争ものを読むときの入り口には良いと思います。
逆に、絵の雰囲気で物語と思って聞いているので、最後の写真で実話と知った時の感動が強くなるのではないでしょうか。
私自身が最初に読んだときそうでしたから。
戦争をボランティアが読み聞かせすることに賛否あるとは思いますが、伝え続けるためにいろいろなアプローチがあると思います。
教科書、読み聞かせ、ドラマ、体験者のお話など、知るきっかけはなんであれ、関心を持ってもらえらばいいなあと思います。
私も今回の準備でたくさんの戦争ものの本を読むことができました。