日本神話の「いなばのしろうさぎ」です。
実家で本の整理と処分をするというので、この本は絶対にもらうわよ!と持ってきました。
こどものとも142号、1968年発行で(なんと定価100円)、子どものとも傑作集に入っている様子もないので、今は入手不可なのかもしれません。
ほとんどのページが黒の線のみで描かれていて、とてもシンプルですが、山水画のようないい味わいがあります。
瀬川康男さんの絵は、中国の『西遊記』にもぴったりですし、日本神話にもぴったりです。
他には真似できない素晴らしい挿絵だと思います。
内容は、しろうさぎとワニの駆け引きの話、大国主の命とうさぎ、兄神とうさぎの話、大国主の命の嫁とりの話といろいろな内容が絡まりあって、楽しい物語となっています。
この話をきっかけに、日本神話に挑戦してみるのも楽しいかもしれません。