おばあちゃんの家を訪ねる男の子は、いろんな事を考えます。
友だちのおばあちゃんは、元気で活動的なのに、どうしてぼくのおばあちゃんは違うんだろう。
さりげない描写の中に、哀しさがちらつきます。
おばあちゃんの亡くなった友だちをもいるけれど、ぼくのおばあちゃんは生きているんだと思い直します。
おばあちゃん認知症をしっかりと受けとめようとしている、男の子の優しさが印象的でした。
冷静に認知症を考える絵本でした。
巻末の柳田邦男さんの解説を読んで、もう一度読みなおすと、作者の描きかたの巧みさに改めて感服です。