息子が,モンゴル出身のお相撲さんをテレビで見て,「このお相撲さん,前に読んだ絵本に出てくる人に似ている。」と言ったのがこの絵本のことでした。
息子が5歳の頃に読んで聞かせたと思いますが,結構お気に入りで,よく読んでくれとせがまれました。
九人の兄弟の名前がそれぞれの特徴に因んだものになっているのですが,「ぶってくれ」,「切ってくれ」などとても名前とは思えないものもあり,それが面白いようでした。
王様が次々に繰り出す「悪巧み」を跳ね返す兄弟の活躍が,痛快な絵本ですが,人それぞれが持つ個性を短所として考えるのではなく,長所として生かすことが大切だと感じさせる作品でもあると思います。