お話としては、面白いです。
9人のきょうだいたちが、それぞれの強みを生かして王さまと対峙していく。
でも、最初は「倒れた柱を直してくれたら、褒美をとらす」と言っていたのに、直してもらったことへの感謝どころか、どんどん猜疑心に支配されていく王さまの様子がすさまじい。
そんなに?!と、途中から、狂気のストーリーにおぞましささえ感じました。
力のある者の限界とは、こういうものか、とつくづく感じます。
1ページの文章も、全体量も多いので一気に読み聞かせするには向かないと思います。
ブックトーク的に紹介するか、何回かに分けて読むのが良さそう。