子供というのは大小なりとも不思議なこだわりというか苦手なものが沢山あります。
この本の広矢も学校のシャワーやアリが苦手。
でも自分なりに一応理由があって、受け入れられない。
そこを通り過ぎてしまった上の年齢の子や大人には分かってもらえない。
(それでも先生や年上の子に、優しくしてもらっているところがまた素敵ですが)
そんな子供らしい、繊細な心の動きが優しく描かれています。
苦手なことは人それぞれで、本当に些細なことなのだけれど、だからこそ子供にも感じるものがあるのでしょう。
同じ小学1年ということで、息子も「シャワーは怖くないけど、冷たいんだよねぇ。だから端っこの方を通るんだ」なんて、学校プールの思い出を聞かせてくれました。
学校のプールという、ほんの一部分に過ぎない時間を通して成長していく子供の姿を垣間見たように思います。