スリランカが舞台のお話しです。お話しも絵も、読み応え、見応えがあってとても面白い作品でした。
おなかのすかせたきつねのホイティが悪知恵を働かせて、三人のおかみさんからごちそうを頂く、というお話しなのですが、きつねの悪だくみに気づいた後も、おばさんたちはそ知らぬふりでホイティにごちそうをしてやります。この辺りが日本の昔話とは一味違うところです。そして、仕返ししたり、痛い目にあわせたりせず、きわめてユーモアにあふれる方法でホイティに一泡吹かせるのです。
まったく陰湿なところがなく、天晴れなほどの明るさにあふれたこの作品が生まれた背景には、スリランカという国のお国柄があるのでしょうか?
今までまったく未知数だったスリランカについてこの作品を読んだことで、「もっと知りたい!」と思いました。
ちょっと長めのお話しなのですが、小学生〜対象の読み聞かせに、とってもおすすめです!